産業課 商工観光係 特命業務 スタッフ ノエミ ゲルドラ

産業課 商工観光係 特命業務 スタッフ ノエミ ゲルドラ

ノエミ ゲルドラ

Noémie Gaildrat 産業課 商工観光係 特命業務のスタッフ
Interview

「高森の人たちはあたたかくて、優しい」

TAKAMORIJIN File No.002

ノエミ ゲルドラ

Noémie Gaildrat

産業課 商工観光係 特命業務のスタッフ

誰とでも仲良くなること

つい喋りすぎてしまうところ

「日本に住んでみたい!」という漠然とした想いから、フランスのトゥールズより京都経由で、高森町へ来た生粋のフランス人。大学の第ニ外国語で学んだ程度の日本語も、今ではお喋りなことも功を奏して積極的に日本語で話しをすることで、日常会話は問題なくできるまでに成長した。高森での生活を満喫中。町の年配の人たちと、コミュニケーションが大好き。とにかくお喋りなので、日本語も日々上達している。

「野の花停」のお母さんたちが作る、絶品のくるみ餅&松岡城址跡から見る、絶景。

産業課 商工観光係 特命業務 スタッフ ノエミ ゲルドラ

英語、フランス語、それから日本語が入り混じった、不思議なインタビューとなった。
インタビュー途中で、何度もお店のおじさんが話しかけてきた。スマートフォンの使い方や彼女がアップロードしたインスタグラムの場所を日本語で教えていた。

「こんなところに"フランス人”」。テレビ番組のドキュメンタリーにでもなりそうな人生。「どんな暮らしをしているのか」興味があったという理由だけで、日本に移住を決意。

今は、高森の多くの人に受け入れられ、帰り際に「これ持って帰りなさい」と五平餅をもらっているシーンがあった印象的でした。

ノエミさん、お久しぶりです!今日は、よろしくお願いします。高森町で印象的な出会いだったノエミさんにお話しを聞きたいと思い、連絡して、今回インタビューの機会をいただきました。

「 お久しぶり、サ ヴァ?(※フランス語で元気?という意味)」。
私のことであれば、なんでも話すますよ!今日は、よろしくお願いします。(日本語で)

フランスから日本にやってきて、今で何年目でしょうか?高森町で生活する中で、大変なことはないですか?

今は、3年ぐらいが経ったかな。最初にフランスからあてもなく京都にやってきて仕事を探すために数ヶ月だけ滞在しました。そこから求人採用を見て、飯田市で1年間だけ英語の先生をやっていたんです。

その仕事も面白かったけど、高森町で採用があることを知って高森町役場で、「 産業課 商工観光係 特命業務」という超長くてナイスな肩書きで働くことになりました。

大変なことは、いろいろあるけれど、それ以上に優しい人が多くて。
そんなに苦労は感じていないです。自分がポジティブなだけかもしれないけどね。(笑)

でも、会議は難しい言葉が飛び交うので、「・・・・」となることもありますね。それと、特に日本語の敬語が超難しい。あれは、まだ出来ない。(笑)

あ、あとコンビニに行ったときに「どこの国の人?」と聞かれることがあって、レジの人から「スペインの方ですか?」「ブラジルの方ですか」って小声で聞かれたことがあったり。それってフランスでは、面白いことなんですよ。

日本人は、外国人に慣れていないなと感じることがよくありますね。

なるほどね、やっぱり日本語で会議って難しいですよね。そして、外国人に慣れていないのも納得します。フランスは移民の人がたくさんいるから、余計に感じるんでしょうね。高森町に住んでの印象はどんな感じですか?仕事の内容は、どんなことをしているのでしょう。

そうそう、フランスは、アフリカの人とか、アラブの人、アジアの人たちもたくさん住んでいるから人種が違うことが当たり前。基本的に、国籍のことは聞かないかな。でも、まぁここは日本ですからね。海で囲まれていて、国境はないし。私が住んでいた街から、スペインまで車で3時間ぐらいでした。

もちろん高森町は、「すごくいいところ!」早くコロナが終息して、外国人を案内したい気持ちが強いです。なぜなら連れて行きたい所が、たくさんあるから。

田舎すぎず、都会でもない。
ですけど、大きな街である車があれば飯田とか名古屋にもアクセスはしやすい利便性もある。とても気に入っています。
仕事があれば、ここにいたいですね。何より、人があたたたくて優しいから。

最近は、モッコのプロジェクトで東北に行ったりしていたよ。
インスタグラムを使って、ライブ配信なんかもすることもありますね。

異国の地で、いろんなことを精力的にやっていてすごいですね。感心します。お箸も上手ですよね。幼少期は、どんな子どもだったんでしょうか?

お箸は普通ですよ。(笑)フランスでも使える人多いと思うけど?

特に、私は小さい頃、母親がナイフとフォークを使っているときにでも、お箸を使っていました。(笑)

子どもの頃は、何に対して、好奇心が高かった。
街行く人にも、話しかけていたりしていた。
お母さんに注意されるぐらいに。(笑)
あと小さい頃ではないけれど、学生時代はたくさんの種類のアルバイトをしていました。
レストラン、バーとか、先生、IKEAでも働いたことがある。たぶん14種類ぐらい。

好奇心が多いのが災いしてかな。今となっては、いい経験と胸を張って言えます。
日本の若い人たちにも、いろんなアルバイトを経験することはおすすめしています。

何事も経験してみて、自分に何が向いているのか、不向きなのかもわかる気がするから。
1つのアルバイトだけで終わるのは、もったいない気がすると私は思います。

確かに好奇心が高い印象は、はじめて会った時からしていました。それと、物心ついたころから日本通だったんですね。(笑)ちなみに、好きな日本食って何ですか?

好奇心がなかったら、日本には来ていないかもね。好きな日本食は、お餅!餅がとにかく好き。野の花亭の「くるみ餅」が最高に美味しいので、世界中の人に食べてもらいたい。(笑)

いいね、ノエミさんを見ているといつも楽しそうで元気をもらえる人が多いと思います。基本的に平日は、高森町役場にいるんですか?

高森町役場にいることも多いけど、町内で外に出ていることも多いです。SNSの取材もあるし、いろんな人と話したり、新しい文化に触れるのが好きだから可能であれば外に出るようにしていますね。

最後に、これから高森町でやっていきたいことはありますか?

市田柿もはじめて食べたときは、すこぶる感動しました。これは絶対にフランス人も大好きだと思います。渋柿は、最悪だったけど。(笑)お祭りも、桜も、滝も。高森町には外国人にとって気に入ってくれる魅力がたくさんあるので、それを世界中の人たちに伝えていきたいと思っています。

私が更新している、インスタグラムもチェックしてください!(笑)
Instagram:https://www.instagram.com/takamori_town_official/?hl=ja

誰とでも仲良くお話しをするノエミさん。幼少期から好奇心が旺盛で、高森町にフランスの新しい風を吹き込んでいる。「日本に住んでみたかったから!」というシンプルな理由で、日本で生活していることも、彼女の1つの大きな魅力かもしれません。

※本インタビューは英語と日本語を交えて行いました。上記は、英語から日本語訳になります。

--
取材・撮影:Yusai Oku
--
※本記事は2021年11月26日時点の内容を掲載しております