信州高森 原農園 / 園主 原 宏幸

信州高森 原農園 / 園主 原 宏幸

原 宏幸

HIROYUKI HARA 信州高森 原農園 / 園主
Interview

高森町で生まれ育った。
だからこそ守っていかないといけない風景がある。

TAKAMORIJIN File No.003

原 宏幸

HIROYUKI HARA

信州高森 原農園 / 園主

いろいろな果物を育ててみようとする挑戦精神

そそっかしいので、 よく怪我をする

「なんでもやってやる!」というバイタリティー精神の持ち主・あるそれが災いして?か、よく怪我をしてしまうという、ちょっとおっちょこちょいな一面も。 父親から継いだ農園を承継して成長させた、パワフル農家。市田柿をはじめ、梨、桃、ぶどう、いろいろ果物を育てている。奥様は、ブラジル日系人。3人の子どもがおり、最近になって次男が、農家を継ぐために農園に戻ってきた。孫に会うことが最近一番の楽しみである。

市田柿が色づきはじめた頃の農園風景。

信州高森 原農園 / 園主 原 宏幸

高森町で生まれ育った。
だからこそ守っていかないといけない
風景がある。

農園では、特に何を育てているのでしょうか
それと、簡単にでいいので生い立ちを教えてください。

私の人生は、「怪我との戦い」だね。(笑)

小さい頃から「そそっかしい」ので、よく怪我をしていてね、死ぬ寸前の怪我もあったぐらい。なので、よく周囲からは心配されてきたました。

父が農家という家庭で高森町で生まれ育って、小さい頃から怪我が多かった。
それから長野県の農業系の短大を卒業してから実家に戻ってきました。

自分の父親は、「梨」栽培ばっかりをやっていたんです。それが、自分自身が怪我をしたこともあって、もっと果物として軽いものをやろうと思って「さくらんぼ」をはじめたんですよね。

もうちょっと早く来てくれたら「さくらんぼ」の写真が撮れたのにね・・・こんな時だから、しょうがないよね。(笑)
(※コロナの影響で、取材が何度も延期に。)

いや、本当はもっと早くに来たかったんですけどね。緊急事態宣言がなければ・・・すいません。でも、「怪我に悩まされてきた」って、なんだかスポーツ選手みたいな人生ですね。(笑)もっと根掘り葉掘り聞いていきたいぐらいです。
商業用以外に、観光農園はされているのですか?

農園自体は、父親がはじめたので2代目です。本当に怪我をしては両親を心配させてきました。さくらんぼに関しては、観光農園もしているので時期になれば、観光のお客さんも収穫体験してもらうことが出来ますよ。

「さくらんぼ」は、最後にギリギリ残っていた物をいただいたのですが、少し酸味も感じられてとても美味しかったです。高森町って、原さんにとってどんなイメージがあるのでしょうか。
そして、これから、どんな町になっていって欲しいでしょうか?

高森町は、「中間的な農村地域」という感じですね。生まれ育ったから、あまりイメージというのはないね。(笑)

地元の人というのは、外から言われてイメージとかに気づくということが多いから。周りからそう言ってもらえることも多いかような気がしますね。
あとは、リニアが通るので。リニアが出来てからまた、この街が変わりそうな気がしますね。

都会の人たちが、ふらっと来て「第二の故郷」みたいになるのもいいのではないかと思っています。バランスがいいのが、高森町のポジションだと思う。

バランスのいい農業と、住環境と揃って行っていくのではいいですね。
これが高森のいいところだし、それを保てるといい。

年寄を世話するのにも、最高な場所だと思う。リニア出来たら、尚更にフラッと来れるようになるから、住むとはいかなくても、遊びに来てくれたらいいですよね。
「関係人口」を増やすと言うのには、多くの人に高森にちょっと遊びに行くと言ってもらえるように、と環境整備が進んだらいいね。こういう風景を、守っていかないといけないと思っています。

なるほど、確かにリニアが通ったら間違いなくフラッと遊びに来る人たちは増えそうですね。まだリニアは開通してないですけど、最近では、移住者もたくさんいらっしゃるんでしょうか?

以前よりは、就農率が上がってきたと言われているよ。脱サラして来たって言う人もいるぐらいだからね。会社勤めだと、人付き合いとか大変なんじゃないの?特に若い人は、果物ではなくて野菜を作ったりなんかしていますよ。

こないだも新規就農したっていう人がいたぐらい。

果樹園を始めるっていう人は、いないですね。儲からないからかな。(笑)

本当のこと言うと、投資が必要になってくるのと果物はなるまでに時間がかかるから中々、新しくはやりにくいよね。さくらんぼなんて、一番投資がいるんですよ。

そうなんですね。さくらんぼを作るのに投資がいる一番の理由ってなんですか?ちなみに、さくらんぼを植えてから、収穫までにどのぐらいかかるんですか?

「さくらんぼ」は、絶対にハウスを立てないと出来ない。なぜなら雨除けだったり、鳥除けだったりしないといけないからね。他のものとは、比べ物にならないぐらい設備投資が多いです。それに加えて、植えてから初めての収穫までに4年ぐらいはかかります。

市田柿は、初めて植えて合計すると7年、8年ぐらい。果樹園をするにしてもとにかく時間がかかります。その間も、変わっていかないと存続できないし、お金を生み出さないといけません。農家であり経営者ですから。まぁ国からの補助なども出るので、そういったのを使っていくのも手だと思ういますし、大切なこと。また新しくチャレンジする人が出てきたらいいですね。

最後に高森の魅力を教えてください!

子育てはしやすい環境にありますね。自然もあって、住むのに適した環境だと思います。災害も少ないし。最近、大学を出てきた息子も「後を継ぐ」と言って戻ってきました。奥さんは、日本人なんだけど、ブラジル出身だったり。家族も、みんなここでの生活を気に入っています。3兄弟で、次男が戻ってきた。お姉ちゃんも近くに住んでいるから安心だね。

農園に関わることを基礎的なことから、ざっくばらんにお話をしていただいた原さん。
生活の真ん中に、家族があるように感じました。
「そろそろ定年退職の年齢なんだど、息子に任せられるように、もうちょっと頑張らないといけないな」と笑っている父の姿がとっても素敵でした。
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取材・撮影:Yusai Oku
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※本記事は2021年11月26日時点の内容を掲載しております