高森町わかもの☆特命係 太田 和也

高森町わかもの☆特命係 太田 和也

太田 和也

KAZUYA OTA 神奈川大学 法学部 法律学科 3年生
Interview

地元が好きだから、地元と繋がっていたい。

TAKAMORIJIN File No.008

太田 和也

KAZUYA OTA

神奈川大学 法学部 法律学科 3年生

生まれ育った高森町への想いの強さ

ちょっぴり心配性で慎重になるところ

高森町わかもの☆特命係に所属し、遠隔地に住んでいてもオンラインで全国のメンバーたちとプロジェクトを遂行していくバイタリティーの持ち主。大学で高森町の外に出ても、高森町に気を掛ける優しい一面も。大学でも大学生活をより良くするサークルに所属をして、高森町とも特命係の取り組みでより良い地元にしていきたいと取り組む優しい一面も持ち合わせる。

月夜平展望台

高森町わかもの☆特命係 太田 和也

今日はよろしくお願いします。まずは、普段は何をやっているのかを教えてください。

よろしくお願いします。太田和也です。神奈川大学 法学部 法律学科に通っている3年生です。高森町に関しては、2019年から高森高森町わかもの☆特命係に所属をして、活動しています。

高森町わかもの☆特命係としては、2年前から活動しているのですね。入ろうと思ったキッカケは何だったんでしょうか?

大学入学してすぐに、昨年まで学生という立場で関わっていた木村優也さんが、新聞に記事として掲載されていて。新しい何か南信州の為になるようなものを作りたいと記載があって、そこにメールアドレスが載っていたので自分自身で「地元が好きなので、地元のために関わりたいです」。と連絡をしたところから関わるようになりました。それがキッカケですね。

そうなんですね。そもそも高森町わかもの☆特命係って何なんでしょう?

1番は、地元の魅力を若者目線で発信していくということが大きいですかね。

その他には、街づくりの会議とかに呼んでもらって、そういった会議に参加したり、月に1回は様々な地域にいる特命係のメンバーとオンラインで会議をしたりしていますよ。メンバー構成としては、県外だと関東が多いです。県内だと、地元の人たち~高校生まで。年齢で言うと、16歳ぐらいから大学4年生で22歳ぐらいまでが定期的に集まっています。

2019年にはコロナはなかったと思いますけど、昨年から今年にかけてコロナで活動が制限されて大変だったのではないでしょうか?

そうですね・・・それでも、たくさんオンライン飲み会などをやりましたよ。VR動画を最近作ったりしました。「歴史継承VR」というのも最近作りましたよ。他にも、長野朝日放送の「ふるさとCM大賞」にも応募したりしました。まずはオンラインで内容を話し合って、撮影は、高森町や南信州にいるメンバーが行って、編集は県外にいるメンバーで実施するという分業体制でやりました。意外とうまくいったんですよ。まだ結果は出てないですけど、(2021年10月時点)とても貴重な経験になりました。

他にも、コロナ感染者の誹謗中傷を防ぐためのチラシを作ったことや、VR動画のところで、パノラマビレッジの魅力を発信するVR動画をプロの方と一緒に制作したことを契機に歴史継承VRや町内の観光名所をVR動画で撮影してYoutubeにアップしました。

なんで、そんなに高森に関わりたいと思ったんでしょうか。ちょっと太田さんの人生についても教えてもらえますか?小学生ぐらいの頃から、聞かせてください。

そうですね、生まれは厳密に言うと飯田市なんですけど、小学生の頃は、授業中に他の事をして遊んでたり、ワンパクな子どもだったと思います。小学校~中学校までは、野球部に所属していました。外野で控えでしたけどね。高校は、松川町の松川高校に進学しました。

好奇心が旺盛だったんですね。(笑)高校や中学校では、特に何に熱中していたんですか?

高校では、生徒会に入りました。それが面白かったかな。あとは、ボランティア部というのに所属していて、そこでの経験が今も生きている気がします。

なるほど!そういった経験が、高森町わかもの☆特命係や地元を思う気持ちに繋がっているんですね。

あとは、高校のときにボランティア部に入っていた経験も大きいかもしれないです。
2016年で震災から5年ぐらいということもあって、まだ東日本大震災の被災地に行くという支援を行っていて、石巻とか女川に行きました。福島の原発近くを通るということもあって、そこが通行止めになっていたというところもあったりして、「5年経っても、まだまだ復興に対して進んでいないという現実があるんだ」ということを目の当たりにして。そこでの経験が、もしかすると今やっていること繋がっているのかもしれません。

当時、16歳にしてはとても大きな原体験になっていた気がします。

ボランティアではないですけど、社会の為に貢献したい、役立ちたいという気持ちがそういったところから生じているのかもしれませんね。

そうですね。一番は、地元が好きなんですよね。まずは地元と繋がっていたいという気持ちが強くて。今の活動は続いているような気がします。

いいですね、そういう気持ち。今はどっちかっていうと、地元ではなく神奈川に出て活動をすることになりますけど。外に出たことでわかったことってあったりしたんでしょうか?

はい、それはさっきも言った「ふるさとCM大賞」の題材にもしたんですけど。今まで当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃないと気付いたんだんですよね。

これは、大学1年生のときに気付いたことでもあるんですけど地元に帰ると、夜が真っ暗だってことに気づいたんです。それがすごく良かったというか。横浜にも面白いところはあるというのは前提ですけど、横浜って暗くならないんですよね。休んだ気にならないと思ったことがありますね。

その他にも、自然が全くないことはないんですけど、自然が少なかったり。あとは、人との繋がりっていうのはやっぱり高森の方がありますよね。コミュニティの規模が大きいので、繋がりが薄いと感じてしまうところがありますね。人との近さも遠いと感じることが多いですね。

人との繋がりは、大事ですね。コロナでかなり変わってしまったと思いますけど、大学での思い出深い思い出はありますか?

北海道に、サークルのメンバーといったことですかね。
サークルは、学生UD委員会(ユニバーシティデベロップメント)という名前で平たく言うと、大学をより良いものにしようとするサークルで、大学の課題についてイベントをやったりしています。特にやっている活動とえば「アスクカウンター」と言って大学の新入生とかに履修相談だったり、新生活の相談に乗るなんてこともやったりしていました。その中で、夏休みに他大学も参加するサミットというのをやっているんですけど、それで北海道に行ったことがとても楽しかった思い出ですね。長野にも、スキー旅行に行ったのは面白かったです。

これから就職活動などありますが、将来的には高森に戻りたいと思っているのでしょうか。

就職しないとまずいですけど。(笑)
地域(高森町)、南信州の為になる仕事に就きたいとは思っています。いろんな企業をまさに今見ているので、気が変わる可能性はありますけど。ただやっぱり、戻りたいという気持はあります。1回都会を見ることは、この大学生活で出来たんで。戻りたいな、とは思っています。

そうなんですね。あと約1年半ありますけど、大学時代にやり残していることはありますか。

やっぱり旅行ですね・・・。卒業までに海外とかも行きたいな、というのはありますね。就職する前に、1度は海外を知りたいという気持ちはありますね。

高森町にどうなっていって欲しいなどの展望はありますか?

高森町だけでなく、日本の地方って正直明るくないじゃないですか。縮小していくだろうけど、まずは現状維持でもいいから少しでも活気がある街に居続けて欲しいという気持ちはありますね。そういう街であるために自分は関わり続けたいという気持ちは強くあります。

田舎が良くないから出ていくのではなく、自分の故郷をより良くしたいと思って自分自身は活動していきたいですね。リニアも出来るし、僕は不便だとは感じていないので、それに対してもっと魅力を発信していけたらいいですね。

自分の地元に対して、とても熱い想いを感じます。最後に高森町わかもの☆特命係にこれから入りたいと思っている若者たちにメッセージなんかはありますか?どうやって入ったらいいんでしょうか?

なんか堅苦しそうだなとか、何か強い何かがないと入れないというイメージがあるかもしれないですけど、決してそんなことないんで(笑)少しでも地元が好きとか、地元のために何かやりたいとか、そういった気持があれば大丈夫なので、気軽にご参加いただきたいと思います。ホームページも最近、作ってもらったんでそちらを確認してもらってもいいかもしれません。

熱い想いが、すごく伝わってきた時間でした。私としても、なんだか元気を与えてもらえたインタビューになりました。ありがとうございます。

私以外にも、魅力的なメンバーが高森町わかもの☆特命係にはたくさんいるので、他のメンバーにもインタビューしてみていただきたいです。今日は、ありがとうございました。

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取材・撮影:Yusai Oku
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※本記事は2021年12月28日時点の内容を掲載しております